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旧 今日の田中(仮名)
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少し前の話であるが外に出ていた。
最近は天気がめちゃくちゃいい日とカミナリを伴う悪天候のどちらかであるが、その日はめちゃくちゃ天気が良かった。

青い空を見上げるとヘリコプターが見える。そのヘリコプターがどんどん真上に近づいて来た。

うん!?何かスピーカーから流しているようだが、ヘリの音がうるさくて全くわからない。

ヘリを使うくらいなのでパチンコの新台入れ替えとか選挙の街頭演説では無いような気がするが、一体何だったんだろう?

気になってます。

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田中が遊びに来た時にちょうどジュースの自動販売機の補充をしていた。
さすがにホットはいらない季節のため、新しく4種類のジュースを増やす事になった。
新発売のジュースやお茶などを入れたのだが、もう一種類入れる事が出来るという事だった。

私は飲まないのだがアイスココアがあると言う。
冬の間、田中はココアを飲んでたので聞いてみた。

「田中くんアイスココア入れたら飲む?」

「自分、アイスココアにはこだわりがあるんですよ。」

田中は変な所にこだわる男なので不思議ではない。
きっと『○○のアイスココアしか飲まない』とか言い出して、『他のアイスココアは苦いんですよ』とか田中独自の味覚をアピールしてくれるだろう。
何と言ってもモンブランを苦いという男である。

「どんな所にこだわりがあるの?」

「前にアイスココアを買ったんですよ。そしたらお釣りが足りなくて。それ以来アイスココアは買わないようになったんですよ。」


それをこだわりとは言わないだろ!


久しぶりに田中と遊びに行った。
運悪く田中はビリヤード場の店長に捕まり、ゲームで負けたため罰ゲームでモノマネをしなくてはならなくなった。

いつもは拒否しながらもすぐにやってくれるのだが、今回は完全に悩んでいたようだった。

どうしたのだろう?と思っていると自ら話しだした。

「新入社員の歓迎会で芸をやったんですけど全くウケなかったんですよ。失笑でした。」

ジャッキーチェンの映画のシーンをマネたらしいがウケなかったそうだ。
一人で攻撃したりやられたりと暴れ回る宴会芸で、個人的には面白いとは思うのだが映画を見た事がない人ばかりだったのだろうか?

「大人の人にもウケるネタを考えなくては。」

田中のダメージはかなり大きかったようで真剣に悩んでいた。

ちなみに歓迎会は地元ではちょっと有名な中華料理店で、私も1回しか行った事はないが高級感が漂うお店である。
そんなお店でジャッキーチェンのモノマネをしながら転げ回る田中を見れば、失笑するしかなかったような気もする。


閉店後、帰る準備をしていると田中がやってきた。

「店長〜。やっちゃいましたよ〜。」

どうやら仕事でミスって車が動かなくなったらしい。
オイル交換に来た車のエンジンオイルではなくミッションオイルを抜いたという事だった。
ミッションオイルを入れれば済む事であるが、たまたま在庫が無かったそうだ。

その車のオーナーは田中の勤務先の店長の知り合いだったので、笑いながら代車に乗って帰ったそうであるが田中は落ち込んでいた。

本日、田中は休みだという事だがお客さんの所へ謝りに行くらしい。
頑張れ!田中!

私の知り合いが結婚式に呼ばれたそうだ。
出席者の中にあまり知り合いがいないそうである。
そこから話は始まった。

「そういえば昔、バイカー仲間の女の子に呼ばれた結婚式でさ。『気軽な格好でお越しください』っていうのがあったんだよ。でっ、他に呼ばれてる友達もいなくてさ。一人で行ったら新郎新婦の友達は革ジャンにブーツ、身内は礼服だったのさ。」

これは私が行った結婚式の話である。

「でさ、式場に入ったら『お友達同士、ご自由なお席にお座りください』って書いてあってさ。礼服の方には混ざれないから仕方なくバイカーの方の席に混ざったのよ。なんかみんな恐そうでさ。あれは行かなきゃ良かったよ。」

さらに調子に乗って私は話し続けた。

「逆に高校の同級生が半分以上集まった結婚式もあってさ。みんな久しぶりに会ったから『おー!久しぶり!今、何してるのよ?』って、ほぼ同窓会ってのもあったな。式がいつ終わったのか覚えてないもの。あれも最低だったな。」


知り合いが話しだした。

「そんな事言ったら。俺の結婚式はひどかったよ。休みが合わなくて1月3日にやったんだよ。」

「えっ?正月に結婚式って聞いた事ないな。人集まるの?」

「人は集まるんだけどさ。みんな俺の結婚式で正月の挨拶してるのよ。」

「『あけましておめでとうございます。』ってか?」

「そうそう、でっ、乾杯するまでは良かったんだけど終わった途端にみんなあっちこっち動きだしてさ。そこらじゅうで宴会よ。」

知り合いの宴会?.....。結婚式の話は更に続いた。

「結婚式は二百何十人いたんだけど、二次会に行ったら120人もいてさ。」

「二次会で120人!?」

「そうそう、主役だからちょっと遅れて行くじゃない?会場に入っても人がいすぎてさ、誰も気づかないの。」

場所を移しただけで宴会の続きだったに違いない。
まだ話は続いた。

「それで、二次会がなかなか終わんなくてさ。親父がやってきて『適当な所で帰っていいぞ。』って言われたから逃げるように抜け出してさ。」

参りました m(_ _)m
結局その後も五次会まで続いたそうである。
昨夜、私は郵便局から荷物を発送して仕事が終わった。
夜の風が心地よく私は車の窓を全開にして走り出した。
家に向かおうと交差点を右折しようとした時だった。

対向車線の車が5、6台続いて最後はパトカーだった。
『よし!行ける』と思い、少しだけ車を動かした。
するとパトカーがスローダウン。
助手席の警官が手振りで強烈にアピールを始めた。

う〜ん?シートベルトはしているし、ウインカーも点滅している。
ヘッドライトは小さくしているが車幅灯が点いている。
私の車は車高が高いのでヘッドライトを点けたままだと対向車の運転席を照らしてしまう。走らせる時にライトを点灯するつもりなので問題ないと思っている。

全く心当たりが見つからないので、もしかしたら私の後ろの車へのアピールかも知れないと思ったが、自分を指差すと警官はうんうんとうなずいた。

私が不思議そうに見ているので更に警官の手振りは大きくなっていった。
交差点で全く意味を理解できない私と一生懸命手振りする警察官。

最初に書いたように私は窓を全開にしていたのだが、パトカーは窓が閉まっていたようなので口パク状態である。

自分に落ち度は無いと思っているせいか、少し楽しくなってきた。
私も身振り口パクで応戦しはじめたのだが、何を勘違いしたのかうなずいて走り去っていった。

時間にして10秒くらいの出来事だと思うが、いったい何をアピールしていたのだろう?

田中がやってきた。
基本的には月曜が休みなのだが、4週6休なので2日前も来ていた。
毎日のように残業しているらしいが、休みはちゃんと取れるらしい。

「田中くん、仕事の方はどう?」

「はい、今は落ち着きましたけど、あの残業は何とかしないと。」

さすが田中さん!
考えている内容はまるで会社の上のクラスの人間のようである。

案外こんなヤツが古くから続いてる事を改革していくのかも知れない。


田中がやって来て話しだした。

「最近ビリヤードもちょこちょこやってるんですよ。」

「えっ、本当?どこで?」

「はい、○○でやったりしてます。」

私らがやっているビリヤード場だと田中は有名人なので、みんなに声をかけられてしまう。
田中の友達はそれがあまり好ましくないようなので別の店でやってるそうだ。

「でっ、どう?どっちが勝つの?」

「勝ったり負けたりですね。」

田中は続けて話しだした。

「敵は好調、不調の波が激しいんですよ。」

試合じゃないんだから敵とまで言わなくても。



えー、今回は田中ネタじゃありません。

今日はかなりのポカポカ陽気。仕事をサボッて遊びに行きたい気分でした。
自然に外でタバコを吸う回数も増えてきます。

そんな時、とんでもない物が目の前を通過。
何じゃありゃ?



さすがに携帯のカメラだとうまく撮れていませんでしたが、軽トラの荷台には真っ赤な三段シートが美しい暴走族仕様のバイクが乗っかっていました。

いやぁ、明るいうちから暴走族を見る事はあっても、運ばれていくバイクを見るのは初めてでした。
走ってなければ整備不良で捕まる事もないのかな?

更にしばらくすると二人組の外人さんが向かってきます。
さっき店に来た外人さんでした。

「イ〜イェ〜」

すでに顔見知りの外人さんは陽気に手を挙げて通り過ぎて行きました。
彼のTシャツには日の丸のプリントがしてありその廻りには漢字のプリント。

『日本人の彼女募集中』


みなさんひっかからないように(笑)
今日の駅前はネタがつきませんでした。


田中は休みの前日、同僚と一緒に飲みに行ったそうだ。
男二人と女二人の2対2だったそうである。
場所はカラオケボックスだそうだ。

とうとう田中にもこんな話が出て来たか!
私が田中と知りあってから異性関係の話は聞いた事がない。

格好がゴスロリでマシンガントークの女の子が好みと言っていたので、難しいとは思っていたのだが妥協したのだろうか?
とにかく喜ばしい事である。

「同僚がイケメンなんで女の子は二人とも同僚が目当てなんですよ。」

またまたまた〜、田中が思ってるだけでそんな事はないでしょ(^o^)
田中さんには得意のカラオケがあるじゃないですか!
曲がわかんなくても熱唱して踊る田中を見たら視線クギヅケ間違いなし。

「自分が歌ってる時なんか全然ウケなくて見てるどころか聴いてもいなくて、途中で演奏ストップしちゃいましたよ。」

あれ?ハズしたの?それってかなりむなしいような気が....。

「自分飲まないんでジュースだけ飲んでて3000円払って、終わった後はみんな送って行って、もう二度と同僚の飲み会には行かないです。」

田中の恋愛の話はまだまだ先になりそうである。



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