旧 今日の田中(仮名)
昨日の朝の事だった。
8時前だというのに田中からメールがあった。
「朝早くすみません。バリカン持っていませんか?自分で髪切ったら失敗したので貸して欲しいのですが。」
いつもだったら失敗したとしても『その頭、自分で切ったろ?』くらいのものであるが、バリカンを貸してくれと言うのはかなり失敗したのであろう。
田中の家からそれほど遠くないショッピングモールの駐車場で待ち合わせをした。
駐車場に入ると見覚えのある田中の車が近寄ってきた。
車から降りた田中は休みのはずなのに、会社のジャンパーにニットキャップの姿だった。
「昨日、自分で髪切ってたんですよ。こうやって(右手に近い方の方から)切ってんですけど、『なかなかウマいじゃん!』って思ってたんですよ。でっ、反対側から見たら『あっ、切りすぎた!』って思って直そうと思ったんですけど、どんどんひどくなっちゃって。」
田中は身振り手振りで説明した。
「でっ、昨日の夜、けんちゃんさん(床屋さん)に電話したんですけど、寝てたみたいで出なくて店長に電話しても寝てるかなと思ったんで、今日の朝まで待ったんですよ。」
事情は飲み込めた。だがバリカンがあったからといってうまくフォロー出来るかわからない。
田中に帽子を取ってもらった。
・・・・・ひどい。
アマチュアの私から言わせれば、丸坊主にするしかないんじゃないの?という状態だった。
どうやって切ったのかわからないが頭がかなり斜めに見えた。
「これ、けんちゃんにお願いした方がいいよ。」
「やっぱ、そうですかね。」
修正不可能という事でけんちゃんにまかせる事になった。
駐車場で写真を撮るのはかわいそうだったので、髪を切りに行った時にけんちゃんに写真を送ってもらう事にした。
夕方、田中と会う前にけんちゃんがやってきた。
「そんなひどいの?」
「う〜ん、ひどいな。」
「まあ何とかやってみるよ。」
「写真よろしく」
そうやって田中との約束のために去っていったけんちゃんから、間もなくメールが届いた。
『無理です』
更に1時間後、写真付きでメールが届いた。
『ビフォア』
後ろから見ると更にひどかったような気がする。
『あふた〜』
やっぱこうなっちゃったのね。
それから更に1時間後、田中が店にやってきた。
実際に見ると丸坊主よりはちょっと長めである。
私が見た時には頭の形が悪そうだったので丸坊主は似合わないだろうと思っていたのだが、田中カットのマジックで目の錯覚だったようである。
なかなか似合っている。
「髪切ってる間、けんちゃんさんに『この大バカ野郎』しか言われなかったですよ。」
そりゃそうだ。
「『またけんちゃんさんのスキルアップになりましたね』って言おうと思ったんですけど、怒られそうだったんでやめときました。」
田中ほどヒドい状態で行く人は、滅多にいないと思うから役に立たないと思うぞ。
って言うか、誰のためにやってると思うんだ!っつーの。
8時前だというのに田中からメールがあった。
「朝早くすみません。バリカン持っていませんか?自分で髪切ったら失敗したので貸して欲しいのですが。」
いつもだったら失敗したとしても『その頭、自分で切ったろ?』くらいのものであるが、バリカンを貸してくれと言うのはかなり失敗したのであろう。
田中の家からそれほど遠くないショッピングモールの駐車場で待ち合わせをした。
駐車場に入ると見覚えのある田中の車が近寄ってきた。
車から降りた田中は休みのはずなのに、会社のジャンパーにニットキャップの姿だった。
「昨日、自分で髪切ってたんですよ。こうやって(右手に近い方の方から)切ってんですけど、『なかなかウマいじゃん!』って思ってたんですよ。でっ、反対側から見たら『あっ、切りすぎた!』って思って直そうと思ったんですけど、どんどんひどくなっちゃって。」
田中は身振り手振りで説明した。
「でっ、昨日の夜、けんちゃんさん(床屋さん)に電話したんですけど、寝てたみたいで出なくて店長に電話しても寝てるかなと思ったんで、今日の朝まで待ったんですよ。」
事情は飲み込めた。だがバリカンがあったからといってうまくフォロー出来るかわからない。
田中に帽子を取ってもらった。
・・・・・ひどい。
アマチュアの私から言わせれば、丸坊主にするしかないんじゃないの?という状態だった。
どうやって切ったのかわからないが頭がかなり斜めに見えた。
「これ、けんちゃんにお願いした方がいいよ。」
「やっぱ、そうですかね。」
修正不可能という事でけんちゃんにまかせる事になった。
駐車場で写真を撮るのはかわいそうだったので、髪を切りに行った時にけんちゃんに写真を送ってもらう事にした。
夕方、田中と会う前にけんちゃんがやってきた。
「そんなひどいの?」
「う〜ん、ひどいな。」
「まあ何とかやってみるよ。」
「写真よろしく」
そうやって田中との約束のために去っていったけんちゃんから、間もなくメールが届いた。
『無理です』
更に1時間後、写真付きでメールが届いた。
『ビフォア』
後ろから見ると更にひどかったような気がする。
『あふた〜』
やっぱこうなっちゃったのね。
それから更に1時間後、田中が店にやってきた。
実際に見ると丸坊主よりはちょっと長めである。
私が見た時には頭の形が悪そうだったので丸坊主は似合わないだろうと思っていたのだが、田中カットのマジックで目の錯覚だったようである。
なかなか似合っている。
「髪切ってる間、けんちゃんさんに『この大バカ野郎』しか言われなかったですよ。」
そりゃそうだ。
「『またけんちゃんさんのスキルアップになりましたね』って言おうと思ったんですけど、怒られそうだったんでやめときました。」
田中ほどヒドい状態で行く人は、滅多にいないと思うから役に立たないと思うぞ。
って言うか、誰のためにやってると思うんだ!っつーの。
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