田中（仮名）のプレゼント

先日のけんちゃんの誕生日、田中verである。

田中は当日になってけんちゃんの自宅に寄ったそうだ。

「いやあ、お久しぶりです。ドーモ、ドーモ」

田中は特に本題に触れないまま、しばらく「ドーモ、ドーモ」を繰り返していたらしいが、「じゃあ、そろそろ帰ります。」と切り出したそうだ。

「帰るんだ。バイバイ。」というけんちゃんの言葉をキッカケにプレゼントを渡したそうである。

実はこの日の昼頃に私はプレゼントを渡していて、その時の会話で田中のプレゼントの内容を感づいたらしい。

田中のプレゼントはPSPの人気ゲームソフトでモンスター○○○ーの2nd G。

けんちゃんは同じソフトの2ndをやっているそうだが、この二つに互換性はないらしく、田中が2nd Gをやっているので通信をしたいという理由で選んだそうだ。

プレゼントの探りをしていた時に聞いてみたのだが、また1から始めるのは嫌だと拒否されたらしい。

『要らない』と言われた物を贈るところに田中イズムを感じるが、そこから壮絶なやりとりが始まったそうだ。

「ありがとう。でもやらないって言ったじゃん。」

「一緒にやりましょうよ！！」

「じゃあ、これ○○○に持って行って買い取りしてもらおうかな。」

「いやいやいや、せめて封だけでも開けてください！！」

その後、ソフトがどうなったかは知らないが、やさしいけんちゃんは額縁にでも飾ったのだろうと思っている。