旧 今日の田中(仮名)
田中目当てのお客さんが来ていた。
私がそれを伝えると『ちょっとそっちに置いてもらっていいですか?』とリュックを手渡してきた。
何だ?これは?異常に重い。
中を見ると教科書がいっぱい詰まっていた。
確実に10キロ以上はある。
田中も勉強してるんだなあと一瞬感心したが、すぐにおかしい事に気がついた。
店に出勤する前に自宅に寄ってくるんだから、家に置いてくればいいのではないだろうか?
その辺を田中に聞いてみた。
「いや、そうなんですけど家で教科書を出すと忘れるんですよ。」
田中の学校では学校に教科書を置いてくるのはダメらしい。
リュックごと置いてくればいいような気もするのだが、万が一お店に新商品が入荷していた場合に持って帰れないからリュックは必需品だそうだ。
結局、田中は10キロ以上の教科書を、毎日あっちこっちに持っていってる。
私がそれを伝えると『ちょっとそっちに置いてもらっていいですか?』とリュックを手渡してきた。
何だ?これは?異常に重い。
中を見ると教科書がいっぱい詰まっていた。
確実に10キロ以上はある。
田中も勉強してるんだなあと一瞬感心したが、すぐにおかしい事に気がついた。
店に出勤する前に自宅に寄ってくるんだから、家に置いてくればいいのではないだろうか?
その辺を田中に聞いてみた。
「いや、そうなんですけど家で教科書を出すと忘れるんですよ。」
田中の学校では学校に教科書を置いてくるのはダメらしい。
リュックごと置いてくればいいような気もするのだが、万が一お店に新商品が入荷していた場合に持って帰れないからリュックは必需品だそうだ。
結局、田中は10キロ以上の教科書を、毎日あっちこっちに持っていってる。
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何かの話をしていて『太く短く生きれりゃいいんだよ』と、私が言った事に対して田中が言った。
「自分は細くても長く生きたいです。」
「えっ!?田中くんは思いっきり太い生き方してんじゃん!」
「自分はそんな事ないですよ。細く生きてますよ。」
この日の会話はここで終わったのだが、今日になってまたその話題になった。
「店長、やっぱり自分は太い生き方してるみたいです。」
「うん?どうして?」
「いや、ハッシー(田中の同級生)と会話していて、『Azone(いつものダーツ、ビリヤード場)ではあんまり会話しないね』ってなったんですよ。」
「うん、それで?」
「ハッシーが言うには『田中はいっつも大物といるんで声をかけにくい』って言うんですよ。」
田中は更に話しを続けた。
「考えてみれば、Jさんとか店長とかケンさんとかOさんとかMさんとかコバちゃんさんとかと、いつも話してますからねえ。」
そう言いながらも、田中は『太く生きてる』という事に満足感を覚えているようであった。
だが、それは太い生き方とかではなくて、からかわれているだけじゃないかと思う。
「自分は細くても長く生きたいです。」
「えっ!?田中くんは思いっきり太い生き方してんじゃん!」
「自分はそんな事ないですよ。細く生きてますよ。」
この日の会話はここで終わったのだが、今日になってまたその話題になった。
「店長、やっぱり自分は太い生き方してるみたいです。」
「うん?どうして?」
「いや、ハッシー(田中の同級生)と会話していて、『Azone(いつものダーツ、ビリヤード場)ではあんまり会話しないね』ってなったんですよ。」
「うん、それで?」
「ハッシーが言うには『田中はいっつも大物といるんで声をかけにくい』って言うんですよ。」
田中は更に話しを続けた。
「考えてみれば、Jさんとか店長とかケンさんとかOさんとかMさんとかコバちゃんさんとかと、いつも話してますからねえ。」
そう言いながらも、田中は『太く生きてる』という事に満足感を覚えているようであった。
だが、それは太い生き方とかではなくて、からかわれているだけじゃないかと思う。
田中は朝一番の飛行機で東京に行くケンチャンに、モーニングコールを頼まれたため5時55分に起きたそうである。
昨夜、私はケンチャンと会った時にその話を聞いた。
早朝に1度起きてから11時の開店だと2度寝の可能性が高い。
開店時間にギリギリ間に合うかどうかという用事だったのだが、一応メールで連絡しておいた。
『明日、出勤前に用事があるため少し遅れます。絶対に遅刻しないように!』
今日になって用事を済まして店に向かうと私より先に田中が出勤していた。
何とか気合いで出勤したようだ。
しかし田中のいつものパターンだと
「今日は4時頃で早退していいですか?」
「何で?」
「今日、ケンさんにモーニングコール頼まれて眠いんですよ。」
「ダメ!!」
駐車場を歩いていながらもこんな会話が頭に思い浮かぶ。
「おはようございます....。」
お店に入ると今日の田中は顔色がメチャクチャ悪かった。
田中は途中で帰るなどとは言わずにマジメに働いた。
それどころか私が『帰っていいよ』と言ったのにもかかわらず最後まで働いていった。
今日の田中は偉かった。
きっとケンチャンの東京みやげはシルバーアクセサリーに違いない。
昨夜、私はケンチャンと会った時にその話を聞いた。
早朝に1度起きてから11時の開店だと2度寝の可能性が高い。
開店時間にギリギリ間に合うかどうかという用事だったのだが、一応メールで連絡しておいた。
『明日、出勤前に用事があるため少し遅れます。絶対に遅刻しないように!』
今日になって用事を済まして店に向かうと私より先に田中が出勤していた。
何とか気合いで出勤したようだ。
しかし田中のいつものパターンだと
「今日は4時頃で早退していいですか?」
「何で?」
「今日、ケンさんにモーニングコール頼まれて眠いんですよ。」
「ダメ!!」
駐車場を歩いていながらもこんな会話が頭に思い浮かぶ。
「おはようございます....。」
お店に入ると今日の田中は顔色がメチャクチャ悪かった。
田中は途中で帰るなどとは言わずにマジメに働いた。
それどころか私が『帰っていいよ』と言ったのにもかかわらず最後まで働いていった。
今日の田中は偉かった。
きっとケンチャンの東京みやげはシルバーアクセサリーに違いない。
昨夜、田中はダーツをやっていた。
一緒にやっていた人の話によると、ゲームに負けていた田中は言ったそうだ。
「自分はゼッキョウに強いですからね。」
田中は逆境と言うつもりだったらしい。
一緒にやっていた人の話によると、ゲームに負けていた田中は言ったそうだ。
「自分はゼッキョウに強いですからね。」
田中は逆境と言うつもりだったらしい。
2月中頃の展示会の案内が届いた。
田中と東京に行くとすれば2月の25日くらいを予定しているのだが、そんなに何日も休んでいられないので迷っていると田中は言った。
「そっちを優先してください。東京には就職してからお盆休みにでも行きます。」
「おっ、そうか。じゃあ田中君は東京にお盆休みに行くんだね?」
「はい!それでもいいですよ。」
「東京わかる?一人で行くの?」
「いや、店長も一緒に行きましょう!」
就職した後でも一緒に行かなきゃダメなのか!?
田中と東京に行くとすれば2月の25日くらいを予定しているのだが、そんなに何日も休んでいられないので迷っていると田中は言った。
「そっちを優先してください。東京には就職してからお盆休みにでも行きます。」
「おっ、そうか。じゃあ田中君は東京にお盆休みに行くんだね?」
「はい!それでもいいですよ。」
「東京わかる?一人で行くの?」
「いや、店長も一緒に行きましょう!」
就職した後でも一緒に行かなきゃダメなのか!?
久しぶりに田中ネタなしである。
あと一ヶ月もするとバレンタインデーがやってくるのだが、お店にやってくる宅急便各社やヤクルトさんがチョコレートの営業にやって来た。
普段とは違う物を扱うのは大変らしくなかなか売れないらしい。
だからと言って
男しかいないとわかってる店にバレンタインのチョコレートの営業はやめてくれ!!
しかし、あまりに可哀想なんで一つ買ってしまった。
2月14日は田中の家に宅急便でチョコレートが届くはずである。
あと一ヶ月もするとバレンタインデーがやってくるのだが、お店にやってくる宅急便各社やヤクルトさんがチョコレートの営業にやって来た。
普段とは違う物を扱うのは大変らしくなかなか売れないらしい。
だからと言って
男しかいないとわかってる店にバレンタインのチョコレートの営業はやめてくれ!!
しかし、あまりに可哀想なんで一つ買ってしまった。
2月14日は田中の家に宅急便でチョコレートが届くはずである。
学校が始まりいつもの時間に田中が出勤してきた。
昨日は仕事を休んで宿題をやると言っていた田中であるが、結果はどうであったか聞きたかった。
「結局、宿題の提出は明日までになりました。」
「何で?」
「他のみんなが宿題を持って帰っていなかったりやってなかったりで、ほとんど持って来ていなかったんです。ヒドい奴なんか宿題を持って帰ってなかったです。」
「へぇー、じゃあ田中くんは優秀な方なんだ?」
「はい!自分はよくやってる方ですよ。」
田中は意外にマジメな方だったらしい。
「じゃあ、今日仕事終わったらラーメン食いに行こうか?」
「いや、今日は遠慮しておきます。」
「何で?」
「いや、帰って宿題やらないと。」
田中も結局は宿題を終わらせる事が出来ずに途中までしかやっていなかった。
胸を張って『自分はエラい』と言い切った田中がよくわからない。
昨日は仕事を休んで宿題をやると言っていた田中であるが、結果はどうであったか聞きたかった。
「結局、宿題の提出は明日までになりました。」
「何で?」
「他のみんなが宿題を持って帰っていなかったりやってなかったりで、ほとんど持って来ていなかったんです。ヒドい奴なんか宿題を持って帰ってなかったです。」
「へぇー、じゃあ田中くんは優秀な方なんだ?」
「はい!自分はよくやってる方ですよ。」
田中は意外にマジメな方だったらしい。
「じゃあ、今日仕事終わったらラーメン食いに行こうか?」
「いや、今日は遠慮しておきます。」
「何で?」
「いや、帰って宿題やらないと。」
田中も結局は宿題を終わらせる事が出来ずに途中までしかやっていなかった。
胸を張って『自分はエラい』と言い切った田中がよくわからない。
昨日書いたように、仕事が終わってからスノーボードに出かけた。
私が向かうスキー場はお店から車で約30分。
8時で閉店して8時30分にスキー場に到着。
ナイター終了の10時までだったら5〜6本は滑る事が出来る。
昨日はスキー場に向かう途中で田中を乗せていく予定になっていた。
少し遠回りになるが5分も変わらないだろう。
向かう途中の市役所の前でメールを送った。
市役所から田中の家まで車で5分くらいの距離である。
田中の家は広い通りから少し奥にあるので、通りに向かってくればあまり待たせずに済むだろう。
田中の家の近辺まで来たが通りに人影はない。
目印になる物がなく街灯もあまりない場所なのでどうもハッキリしない。
Uターンして元の道を戻ったが、やはり通りには誰もいない。
{時間がないのに何やってんだよ!}
そんな事を考えながらもう一度スキー場に向かってUターンした。
田中がいないか横の道を見ながらゆっくり車を走らせた。
{この道じゃなかったっけ?}
あまり自信はなかったが脇道に入って行くと田中が立っていた。
「何でここで立ってるの?」
「いや、連絡が来てから道路まで出ようと思って。」
外で待ってるんだったら家の前でも通りで待ってても一緒だろうが!
去年は通りに出て待ってたのに何で今回は家の前で待ってるんだよ!?
こうして予定より遅れて到着したのだが、シーズン券用の写真を用意していなかった田中は回数券を買って滑り出した。
ものすごくペースが早い。まさしくガンガン滑っている。
9時20分頃、滑りおりて来た田中は言った。
「回数券もお金もなくなりました。」
「何でそんなにガンガン滑ってたの?」
「せっかく来たんだから元を取ろうと思って。」
回数券を買ったんだからゆっくり滑っても一緒じゃん!
私が向かうスキー場はお店から車で約30分。
8時で閉店して8時30分にスキー場に到着。
ナイター終了の10時までだったら5〜6本は滑る事が出来る。
昨日はスキー場に向かう途中で田中を乗せていく予定になっていた。
少し遠回りになるが5分も変わらないだろう。
向かう途中の市役所の前でメールを送った。
市役所から田中の家まで車で5分くらいの距離である。
田中の家は広い通りから少し奥にあるので、通りに向かってくればあまり待たせずに済むだろう。
田中の家の近辺まで来たが通りに人影はない。
目印になる物がなく街灯もあまりない場所なのでどうもハッキリしない。
Uターンして元の道を戻ったが、やはり通りには誰もいない。
{時間がないのに何やってんだよ!}
そんな事を考えながらもう一度スキー場に向かってUターンした。
田中がいないか横の道を見ながらゆっくり車を走らせた。
{この道じゃなかったっけ?}
あまり自信はなかったが脇道に入って行くと田中が立っていた。
「何でここで立ってるの?」
「いや、連絡が来てから道路まで出ようと思って。」
外で待ってるんだったら家の前でも通りで待ってても一緒だろうが!
去年は通りに出て待ってたのに何で今回は家の前で待ってるんだよ!?
こうして予定より遅れて到着したのだが、シーズン券用の写真を用意していなかった田中は回数券を買って滑り出した。
ものすごくペースが早い。まさしくガンガン滑っている。
9時20分頃、滑りおりて来た田中は言った。
「回数券もお金もなくなりました。」
「何でそんなにガンガン滑ってたの?」
「せっかく来たんだから元を取ろうと思って。」
回数券を買ったんだからゆっくり滑っても一緒じゃん!
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