田中（仮名）の奢り

またまた重役出勤してきた田中が出勤して来るなり財布を取り出した。
「これ昨日のお金です。」
前回ブログのラーメン屋でかかった料金である。

昨夜、田中は私が更新作業をしている間に、田中と同じ年のケンちゃんと1つ年下のヒロくんにラーメンを奢る約束をしていた。
ケンちゃんが醤油ラーメン、ヒロくんがチャーシューメン、Hちゃんがミソラーメンを餃子セット、私がネギミソラーメンを頼んだ後に田中が注文した。

「餃子と煮卵」

餃子が￥270煮卵￥80の合計￥350。
「もっと頼みなよ」と言ったのだが、「自分お腹空いてないです。」と他には注文しなかった。
仕方がないので私のネギミソラーメンをミニ牛丼セットにしてもらい、ミニ牛丼は田中に食わした。

「私の奢りでいいよ」と言ったのだが、「それだと自分がケンちゃんとヒロくんに奢った事になりません！」と田中が譲らない。
仕方がないので私とHちゃん、田中の分を私が払った計算をして合計￥3230のうち￥1000だけ受け取った。

返そうという心がけは立派であるが、そもそも所持金￥390だった田中がラーメンを奢る約束をするんじゃない！

田中（仮名）の暗記法

仕事が終わってからお客さん2人と私、田中、Hちゃんの5人で一緒にラーメン屋に行った。一緒のお客さんは田中と同じ19歳と１つ下の18歳だった。18歳の子は大学受験を控えていたので、さまざまな問題が出題されていた。
しばらくすると田中の学力が他の二人よりやや劣っているとわかったので、田中に対しての問題ばかり出題されるようになっていた。

「一週間を英語で言える？」という問題の時だった。
しばらく考えた田中は「月曜から始めていいですか？」と断ってから「マンデー」と答えた後にまたしばらく考えていた。

どうやら田中には『いい国つくろう鎌倉幕府』のように簡単な暗記法があるらしい。やがて思い出した田中は一気にしゃべりだした。

あなたとチューズデー

子供が泣いてウェーンズデー

雨が降ったら傘をサースデー

今日のおかずはフライデー

ズームイン　サタデー

ホームセンター　サンデー

さすが田中さん、完璧である（笑）
受験生の子もいい気分転換になったであろうが、英語の試験中に今回の事を思い出さないように願いたい。

続・田中（仮名）の習い事

前回のそろばんの話は更に続いた。
「弟もそろばんをやっていて満点合格だったんでトロフィーをもらったんですよ。」

田中には姉と弟がいるが田中が言うには弟が一番頭がいいそうだ。
田中「そのトロフィーを弟が置く所がないからって自分にくれたんですよ。」
私「それで嬉しいのか？」
田中「それが意外に嬉しかったんですよ」
確かに弟は頭がいいようだが、お前はそれでいいのか？

その後、話は違う方向に進んだのだが『田中はバカだ』という話になった時に「いやいや、バカなやつが珠算で4級は取れないですよ」と私が言うと田中が信じられない発言をした。

「珠算って何ですか？」

私は田中が4級を持っている事を絶対信じない。

田中（仮名）の習い事

仕事が終わって田中を家まで送っていく途中で学習塾の前を通った。
「田中さんの通っていた学習塾ってここでしょう？」
もちろん田中が通っていたという話は聞いた事もないので、私が適当な事を言ったのだが意外な事を話し始めた。

田中「自分、習い事って言ったらそろばんしか習った事ないですよ。」
私「へぇ〜、何段？」
田中「段までいかないです。そろばん4級、暗算2級です。」
私「それってすごいの？」

田中は珍しく自慢する機会を与えられたので、鼻高々で話し出した。

「そろばんは10級から始まりますからねぇ。3級っていったら相当スゴいですよ。」

お前は4級と2級だろ！3級って一体誰の話だよ！
田中が本当にそろばんの級を持っているか疑わしい。

忘れる田中（仮名）

仕事が終わってからいつものダーツ場に向かう途中で、郵便局に荷物の発送をしにいった。私の他に田中とミッキー、Ｏ氏が車に載っていた。発送するのはもちろん田中である。
車のワイパーが屋根から溶けかけて氷に引っかかっていたので、それも取ってくれるように頼んだ。
「定形外の荷物を先に発送してからワイパーを直せばいいですよね？」と田中は聞いたが、「先にワイパーを直して」と答えた。
「はい、わかりました」と田中は答えて、隣に座っていたＯ氏に荷物を預けて外へ出ていった。

車の中では田中を良く知るミッキーとＯ氏が口を揃えて「田中くんは荷物を先に発送したら普通にワイパーを直すのを忘れて戻ってきますよね」と大笑いしていた。

まあ、いつもいつも忘れるわけじゃないと思って聞いていたが、ワイパーを直して郵便局に向かった田中は、すでに発送する荷物を忘れていた。

田中（仮名）とまじめな話

知り合いがTシャツとかバッジを作ろうとしているのに、そんな儲からない仕事よりお金を出すから犬の餌の加工業をやらないかと言われたらしい。
Tシャツとかバッジを作った場合は予算10万円、犬の餌だったら設備投資も含めて何千万の話である。

私だったら犬の餌を作って資本力を蓄えてからTシャツとかバッジを作る道を選択するのだが、若い田中の意見も聞いてみたかった。

ただ、このまま話をしても田中には難しいだろうから、田中にもわかる具体的な例え話を始めた。

「例えば田中くんが少ない予算で、今までにないようなおもちゃ屋を始めようとしています。でも売れるかどうかはわかりません。その時にJさんが『パチンコ屋のドル箱をデザインしたらお金を出すよ。』と言ってくれたらどうする？」
田中は答えた。「まずはドル箱を作って予算を増やしてからおもちゃ屋をやります。」

珍しくまともな答えだ。ただしJさんはよく知っているので同じ状況で例え話をもう一つした。
「Jさんの社長が『パチンコの球を磨くと1個につき1円。10万個だったら10万円出そう』と言ったらどうする？」

田中は身を乗り出し目を輝かせて言った。
「もらえるんですか？！やります！！何万個でも磨きます！！」

だから例え話だって言ってるだろ！

田中（仮名）の年越し

新年もとっくに明けているが、大晦日の話である。
私は用事があったのでいなかったのだが、新店舗スタッフHちゃんは田中と大晦日を過ごす事にしたそうだ。
予定ではいつものダーツ場マンハッタンクラブで遊んで、12時前には違う会場に移動してカウントダウンのイベントに参加するとの事だった。そのイベントではHちゃんの友達がダンスを披露するらしく、見に行きたいけど一人じゃ嫌なHちゃんが、田中を誘ったらしい。

深夜0時も近づいて来たのでHちゃんは「そろそろ行こうよ」と田中に言ったらしいが、田中はお得意のダーツに夢中になっていて「もうちょっと待ってください」との返事。

そうこうしているうちに、Hちゃんの友達からもう出番が終わっちゃったと連絡があり会場を移動する意味もなくなってしまったそうだ。

新年を迎えるカウントダウンの瞬間、田中はダーツのカウントアップというゲームで年越ししたそうである。

田中（仮名）のクリスマス

年末年始はバッタバタで何も出来ませんでしたので、昨年のクリスマスの話です。

クリスマス前に「イブは何してるの？」と聞くと、「店長たちと一緒に過ごします。」と田中くんは答えていたのだが、田中の計画通りイブを一緒に過ごす事になった。
私と新店舗スタッフHちゃんと田中は、オシャレな飲食店はどこも混んでいるだろうと考えて、定食屋で晩飯を食ってからいつものダーツ場マンハッタンクラブへ向かった。

いつもに比べると人は少なかったが、そこそこゲームを楽しんでいた時であった。
モテモテの田中くんにお誘いの電話がかかってきた。これから何人かの友達と一緒に遊びに行く事になったらしい。約15km離れた黒石市のすき家で集合との事。
友達と卒業した高校で待ち合わせて車で向かうそうだ、

男友達とはいえお誘いがあるのは少しうらやましい気もするし、晩飯は食っただろというツッコミもしたいのだが、まず下の地図を見て欲しい。


赤丸が現在地マンハッタンクラブである。
アバウトであるが、マンハッタンクラブから田中家までが2,5km、田中家から弘前駅までが5km、駅から高校までが2,5kmで合計10kmである。

このコーナーを読んでいただいている感のいい方々はもうお気づきであろう。
田中の移動手段はママチャリのみである（笑）
クリスマスイブに雪道をママチャリで約10km走るよりは、一人でいた方がまだマシだと思う。

田中（仮名）のあけおめ

あけましておめでとうございます。
引っ越しやら何やらでバタバタしていますが、今年もよろしくお願いします。

新年一発目は田中のさわやかなプリクラからスタート！

写真1


写真2

写真3

最後のプリクラに2005と書いてあるが大晦日なんでギリギリセーフである。
田中ネタも近いうちにアップするが、なんかムカつく男である。

田中（仮名）の悪知恵

ちょっと前の話だが、田中を含め総勢８名でスノーボード帰りにラーメン屋に行った。
田中は金がないと言っていたのだが、付き合いで一緒にやってきた。
それぞれ注文商品が決まってオーダーする時だった。
私が「ミソチャーシュー」と頼むと田中が「それをミニチャーシュー丼のセットにしてください」とすかさず付け足した。

うん！？メニューをよく見ると麺類にプラス263円でミニ丼のセットに出来るようだ。
田中は263円だけ出して済ませようという作戦である。
なかなか悪知恵が働くやつである。

ミニ丼で足りるのかなと思っていたが、ここの店は麺類には無料でライスを付けてもらう事が出来る。田中は麺類を頼んだ連中にライスを譲ってもらい３杯おかわりした。

田中とここの店に来る事はもう２度とないと思う。