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旧 今日の田中(仮名)
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田中に在庫を捜してもらっていた。
私は2階で田中は1階の店舗なのでいつもはインターホンを使うのだが、
電池が切れたため久しぶりに電話の内線を使って話す事にした。

『トゥルトゥル、トゥルトゥル・・・』

呼び出しているのに田中が出ない。
20〜30秒くらいして田中が電話に出た。

「なかなか出なかったけどどうした?」

「いや、内線のやり方忘れちゃって。」

ある程度予想していた事であるが、押すべきボタンが点灯してるのに使い方がわからないというのは、やはり田中である。

ツッコミをいれる気にもならなかったので仕事を始める事にしたのだが、在庫の確認を始めてすぐに電話がなったので作業を中断しなくてはならない。


FAXだったので私は受話器を電話機に戻して、階段から田中に向かって話しかけようとした。

「もしもし?店長?」

田中は未だにFAXが流れている事に気がついていないようで、一人でしゃべっていた。

「お〜い、田中く〜ん。」


ようやく受話器からではなく2階からの生の声であると気がついたようだ。

「いまFAXが流れているから後回しにして違う事をやろう。」

「はい、じゃあ在庫確認は○○と○○だけやってから・・・」

「田中、田中、ちょっと待て」


私は仕事の話を続ける田中の話をさえぎった。

「いい加減、受話器に向かってしゃべるのはやめろ。」

田中は私の顔を見ながらず〜っと受話器に向かって話していた。


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昨日というか今日の朝3時すぎに家に帰った。
田中も同じ時間までいた。

たぶん田中は遅刻するんだろうなあと思いながら出勤すると、私より早く出勤していた。

「おっ、田中くん。早いね。」

「かなり眠かったけど何とか起きる事が出来ました。」


田中も仮面ライダーを見たと言っているので睡眠時間は同じくらいであろう。
もちろん二人ともかなり眠い。
夕方にはもっと眠くなるだろうが会話でもしてれば眠気もおさまるだろう。


「申し訳ないんですけど今日は焼き肉なんで、4時くらいに帰らせてください。」


やっぱり田中はそういうヤツなのね。
まあ、いつもの事だから別にいいけど.....。


だが、今日の田中はさすがに悪いと思っているのかメチャクチャ働いた。
焼き肉のためのパワーはスゴかった。


だんだん暗くなるのも早くなってきた。
うちの店では外の電気を手作業で点けているのだが、田中がいる時は新聞配達に行く前に電気を点けてもらっている。

もちろん田中は何度か忘れているので、今日もしつこいくらい念を押していた。

「田中くん、忘れるなよ!」

「はい、大丈夫です。まかせておいて下さい!」

「それが心配なんじゃん。『自分で点けて行きましょうか?』って聞いておきながら忘れていったじゃん!」

「それは言いっこなしですよ。」


田中は少し不安になったようだ。
新聞配達に出かける時間になり階段を降りながら田中は言った。

「店長、下に着いたら『電気』って言ってください。」

下に着いたらって言われても、うちの店の階段は12段しかないぞ!


1階店舗に降りても電気を忘れていなかった田中はモニターに向かって言った。

「行ってきますでデンキ」


今日は田中の学校が入試のため休みだった。
朝から出勤予定の田中からメールが入った。

『自転車がなくてあるいていかなきゃならないんで遅れます。』

1年のうち360日は自転車に乗っている田中がなぜだろう?
営業時間前だったので迎えに行く事にした。
車に乗った田中は話し出した。

「いやあ、参りました。弟が学校に乗っていったみたいで起きたらチャリがないんですよ。朝に弟と会話した記憶はあるんですけど、何言ったかさっぱり覚えていなくて。」

起きていても覚える事は苦手な田中である。寝起きはもっとひどいだろう。

「でっ、姉ちゃんに『貸して』って言ったら『5時までに返してくれるんだったら』って言われたんですよ。5時までだったら無理なんで歩いて来たんですよ。」

「じゃあ新聞配達はどうするんだよ?」

「歩いてやります。」

「えっ、だったらお姉ちゃんに自転車を返してから新聞配達すればいいじゃん。」

田中が店から新聞配達に出かける時間は午後4時。
自宅には4時30分前に着くはずである。
自転車を返してから新聞配達をすればいいのではないだろうか?

田中はしばらく考えて話し出した。

「言われてみればそうですね。そう考えるとものすごく損した気分ですね。」

迎えにいった私もものすごく損した気分である。


昨日の世界バレーは初めて田中と一緒にテレビ観戦となった。

いつも試合の感想を店で話しているが、試合中の応援を見た事はない。
すっかりバレーの魅力にハマッた田中の熱い応援を期待していた。

まもなく試合が開始となった。

昨夜の試合はシン(高橋選手)が大活躍でアップになる事が多かった。

「キレイですね。」

確かにウマくてキレイという感想はピッタリである。


「あー、カオル姫。あんまり飛ばさないで。」

今度はカオル姫がボールに飛びついたシーンだ。
リベロというポジションのためボールに飛び込むのがカオル姫の仕事である。


「あぁ、この12番の選手もイカしてますね。」

12番?サオリン?どこにも映ってないぞ。
画面を見るとそこにはオランダの12番の選手がいた。

そう言えばさっきからプレーに対しての感想は全くない。
コイツ、バレーじゃなくて人の顔を見てるのか?

「あー、この代わって入った人もイケてる。」

またもやオランダの選手であった。
金髪好きな田中はどうもオランダの選手の方がお気に入りらしい。


試合は日本が勝ったが、田中と一緒に観戦するのはこれを最後にする。


今日もニッポン!チャチャチャ!


田中の趣味にはフィギュアの他にビリヤードがある。
本人に言わせるとたしなむ程度という事であるが、ここでの田中も少し変わっている。

ビリヤードのわからない人のために説明する。
これがブリッジと呼ばれる普通の構え。



田中も最初はこの構えで始めるがしばらくすると指が痛くなってくるらしく、構えが変わる。その時の構えがこれだ。


トラが牙を剥くようなイメージなのでタイガーブリッジと名づけたのだが、本人は気にいらなかったようだ。

「できればバグナグと言って欲しいデスね。」

「それ何語?」

「タイだかインドだか中国語だかでタイガーって意味です。」


別に何語でもいいのだが、普通の人だとバグナグブリッジの方が疲れてくる。
箸をまともに使おうとすると指がつりそうになる田中は指の構造も違うらしい。




9月に津軽ミーティングに参加した時の写真がVibesという雑誌に載っている。
田中はバイカーが恐いという理由で最後まで参加を拒んでいたのだが、直前になって参加する事になった。

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これはその中の集合写真であるがしっかり田中が映っていた。
とてもバイカーを恐がっているようには見えない。

昨日、お店を休んだ田中は朝7:30分集合で青森に向かったそうだ。
なぜ、そんなに早いかと言うと、一緒に行く友達が青森に免許を取りに行ったからとの事だった。

田中の好きなトイザらスを見た後、弘前に帰って来てパチンコ屋に行ったそうである。
友達も全員負けたそうだ。


『やっぱりやらなきゃよかった。』


パチンコで負けた時に全員がそう思ったそうで、今後は『節約しよう』という話でまとまったそうだ。

「で、節約するためにパチスロのゲーム買って来たんですよ。」

「節約するって決めたのに買って来たのか?」

「はい、安かったんでこれで我慢しようと思って。」

「いくらだったの?」

「1800円です。」

「田中は昨日パチンコでいくら負けたの?」

「1000円です。」

パチンコで負けてばっかりの人だったら、ゲームをしてる方が安上がりというのはわからなくもないが、滅多にパチンコをしない田中はゲームが買いたかっただけだと思う。


何度も書いているようにお店では冬のために準備をしている。

具体的に残っている作業は
*入り口の自販機の周りに壁を作る。
*店舗の裏のごみ置き場に雪囲い用のガードをする。
*1階店舗にパソコンを設置する。
以上の3項目であった。

とりあえず早急にやらなくてはならないのが自販機の周りに壁を作る作業だ。
夏の間に自動販売機を入り口の近くに移動したのだが、後ろががら空きだったので塞がないと外気がモロに入ってくる。
昨日、田中が遅刻のため一人で終わらせた。

ごみ置き場のガードは昨日の夜に、田中が『やっていきますよ』と言ったのだが、あまりにも不安なため拒否した。
きっと田中にまかせたら笑わせてくれるんだろうなと思ったが、この時期にやり直す事を考えると自分でやる方がまだマシだ。
そもそも電気もない屋外なのに携帯のライトで出来るわけがない。

店舗にパソコンを置くのは暖房費節約のためだ。1階と2階を暖めるよりは経済的だろう。この作業も自分でやった。
引っ越しの時ノートパソコンの入った箱を田中に持たせて「絶対に落とすなよ。シャレになんないから。」と言ったのだが、階段で転けた男である。
大事な物は触らせない方が無難である。

パソコンの移動は2日くらい前の田中がくる前に終わらせたのだが、出勤した田中に私は言った。

「冬の間は1階のパソコンをメインにするから、田中君は2階のパソコンを使っていいよ。」

「と言う事は、2階は私の独壇場ですか。」

「独壇場?」

「いや、梱包したり開封作業したりするんですよ。」

非常に不安だ。
2階にもカメラを設置しようかと本気で考えている。
冬に向けての作業が一つ増えてしまった。

今日は店の裏のゴミを置くスペースの他、冬の準備をする事になっていた。
本当は先週の作業をする予定だったが、田中ウィルスのため延期になっていた。

田中はまたもや日曜日に休みたいと言い出したので、作業は1日で終わらせなくてはならない。
日曜日に遊びに行きたい田中は、昨夜私に言った。

「明日は早くから準備して終わらせちゃいましょう!」

そして今日、いつもより早めに出勤した私は一人で作業を開始した。
なかなか田中が来ないのでとりあえず店を開いた。

12時すぎ。
『寝坊しました。これから行きます!』

閉店まぎわになっても作業は終わっていない。だが、田中は明日絶対に休む。


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