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旧 今日の田中(仮名)
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田中は昨日も仕事が終わったら○○倉庫へ行くと言っていた。
翌日になって出勤した田中にどうだったか聞いた。

「最悪でしたよ。パチスロは負けるし、いい物なかったし。」

田中は200円も使ったのに当たらなかったと怒っていた。
しばらくして話題は変わり晩飯の話になった。

「田中くんだったら今日は何食いたい?」

「そうですねぇ〜、カレーなんて食べたいですねえ。」

「おっ、カレーか!いいな。田中くん、行く?」

「いや、自分お金ないんで。」

「そっか。じゃあ美濃吉(カレーショップひまわり)に行って、○○倉庫に寄ってから帰ろうかな。」

ここからの田中は予想外だった。

「えー!!そんなあ!店長が今日○○倉庫に行くんだったら昨日行かなかったのに!今の店長の一言で昨日の自分の行動は無意味な事になっちゃったじゃないですか!」

「えっ?えー!?俺が悪いの?」

「店長が昨日帰る前に言ってくれたらよかったんですよ!」

いや、昨日の帰る前って言われても、今思っただけなのに....。

予想外の田中の攻撃に合ってしまった。
もちろん仕事が終わってから私はまっすぐに家に帰った。
何で私が怒られるんだか意味がわからん。


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QP(キューピー)という不良マンガがある。
このマンガにはスモークスと呼ばれる殺人集団が出てくるのだが、アイスホッケーの時に着けるようなマスクをしているので見分けが付きにくい。



うちの店でもフィギュアを扱っているのだが、名前はスモークスAとBである。
この商品の注文が入ったので梱包する場所へ置いた。

まもなく田中が出勤してきて仕事を始めたのだが、しばらくすると一服タイムのために私のパソコン部屋へやってきた。

「田中くん、一服が終わったらスモークス梱包しておいて。」

「スモークスAですか?Bですか?」

「うーん?梱包の所に置いてるやつだよ。」

「いや、それが出しっ放しになっているんだと思って、元の置き場に戻しちゃいました。」

「ちゃんと梱包する物を置く場所にあっただろうが!」

「そういえばそうなんですけど、いらない時だけ気がきいちゃって。」

一通り怒られた田中は梱包するために隣りの部屋に向かった。

「おお!!」

「どうした!?」

「元に戻したと思っていたけど、戻していませんでした。」

田中は更に話し続けた。

「ここまで自分の記憶を作り替える事が出来るとは自分でも驚きですね。」

田中は『自分の都合のいいように記憶を作り替える事が出来るんです。』と言っていたが、自分が不利になる記憶さえも勝手に作ってしまうようだ。

近いうちに『今日の田中(仮名)』から記憶力テストをしてみたいと思う。
どれだけ都合がいい過去になっているかが楽しみである。

土曜日はカラオケしながらの忘年会だった。

夜8時30分開始、1時30分終了。
長くなったのは私が原因という事もあるし、田中の歌が確実にうまくなっているのが悔しいので、内容についてはあえて触れないでおく。
とりあえずこんな感じだった。



基本的にイベントで手伝ってくれた人たちが多いという事もあり、会費は2000円をもらって残りはお店で負担した。
田中がお金を回収したのを預かって解散となった。

***********************
翌日、出勤した田中と会話しているうちに田中が一円も払っていない事が発覚した。

「自分、20円しか持っていなかったんで。」

「田中くん、『お金持ってない』って言ってなかったじゃん!」

「だってお金がないって言ったら、『へぇ〜、ケンちゃんの誕生会には来れても、お店の忘年会には来れないんだ?』って、なるじゃないですか!」

確かにそうだ。よくわかっているらしい。

「話は変わりますけど、ちょっとお店を抜けていいですか?」

「うん、どうした?」

「友達からハロー○○ク(某おもちゃ屋さん)が閉店セールやってるって聞いたんで、ちょっと行きたくて。」

途中で抜けられるのも面倒なのですぐに買い物に行かせた。
私も欲しい物があるかも知れないので1万円を預けたのだが、その時に田中の財布からお札が見えた。


忘年会には20円しか持たずに来るのに、おもちゃを買うのにはお金を用意してるじゃねーかよ!


『何も欲しい物がなかった』と言って帰ってきた田中のリュックは、確実にふくらんでいた。



昨日はカラオケをしながらの忘年会だった。
またもや私も田中も眠かった。

「10分だけ仮眠していいですか?」

最近、田中の大物っぷりに慣れてきた私はすぐに許可をした。
寝てる間にお客さんが来たので、田中が何分くらい寝ていたかはわからない。

起きだした田中は私に言った。

「いやあ、10分くらいしか寝ていないのに夢を見ました。」

「何の夢?」

「カラオケで中島みゆきの歌を入れたんですけど、歌がわからなくて困っている夢でした。」

またワケのわからない夢を見ている男である。
夢の中だとしても田中にかかわるのはゴメンだが、田中の夢の中を陰から見ていたい気はする。


*昨日の忘年会の事をもう少し書きたいのですが、カラオケに夢中だったので写真を1枚も撮っていませんでした。画像があったら送って下さいm(_ _)m


昨日のブログで田中がボードに行ったと書いたのだが、出勤した田中に聞くとこの時期はまだナイター営業していないそうでカラブリに終わったそうだ。

このために新聞配達のバイトまで休んだ田中であったが、こうなる事を予想できなかった私も田中にお土産を要求していた。

「田中くん、休んで行くんだからお土産買ってきてくれるんだよな?」

「えっ、はい。わかりました.....。」

市内からそのスキー場までは1時間もかからずに到着する場所にある。
そんな近場でお土産なんか買って来てくれるとは思ってもいなかったのだが、出勤した田中はリュックからガサゴソと何かを取り出した。





お土産だそうである。
帰りのローソンで買ったそうであるが、わざわざ買ってきた田中は意外に律儀である。

遠慮なく受け取ってその日の仕事を開始した。
1時間くらいたって田中は仕事が一段落したようだった。

「お土産食べましょう。」

「うん、ちょっと待って。今もうちょっとで終わるから。」

私は写真の加工をしていたのだが、残り3枚から4枚の加工をすれば終わりだった。
私の仕事も一段落して田中を見た。

そこにはすでに袋を開けて食っている田中がいた。

「だってお腹が空いてたんですもん。」

まあこんなもんだろう。
私が買って来たお菓子をいつも勝手に開ける事を考えると、そんなに悔しくはない。


先日、ヤワになったと書いたばかりだが、またもや田中を甘やかしてしまった。
田中の好きな某○○倉庫へ車で乗せて行ってしまった。

今回もフィギュアやマンガ本を物色するのだろうと思っていた。

着いてすぐに向かったのはパチスロコーナー。
ここに来ると必ず田中はやっている、

私も一緒にやったのだが、当たらなかったのでマンガ本のコーナーに移動した。

しばらくして田中が私のところにやってきた。

「終わりました。」

「もう買い物済んだ?」

「買い物っていうかパチスロしかやってないです。」

「じゃあ、早く終わらせな。」

すでに○○倉庫に来て2時間くらい経っている。


「いや、今日はパチスロやりに来たんです。」


確かに田中は『行きたい』と言っただけで『買い物したい』とは言っていない。
だがパチスロで遊ぶためだけに車を運転して来たかと思うと腹が立つ。


*今日は田中休みです。
理由はボードに行くから。早っ!!

久しぶりにテンプレートの変更しました。
クリスマス仕様なんで目がチカチカしそうですが25日まで使いたいと思います。
携帯の方のために画像も貼付けておきます。



これから残っている仕事なんで今日はこれだけです。


今日は急ぎの仕事があるので短めに。

田中といつものように仕事をしながらバカ話をしていた。
私が誰にでもわかるようないいかげんな話をした時だった。

「そんなわけないでしょう!あなた!!」


「あなた?今、あなたって言った?」

「いや、すみません!自分でもビックリですよ。」

いいんですよ。田中さん。君は大物なんですから。
春からの就職先でも言って欲しいなあ。


今日、仕事が終わったら私の車のタイヤを組み替えをする。
先月から車のトラブル続きで出費が多くなったため、知り合いから中古タイヤを譲ってもらう事になった。

前にバルブを交換した時に連れていった田中は、ネタにならないような完璧な働きをした。
もちろん今回も連れて行く予定なので田中が出勤してすぐにその事を話した。

「あー、いいですよ。組み替えですか?」

「そう、やった事ある?」

「はい、そんなに多くないけど授業で3、4回はありますよ。」


意外に頼りになる男である。田中は言葉を続けた。


「もう裂く事はないと思いますよ。」

「裂く?」

「はい、機械でやるんでウマ〜くやると裂けるんですよ。」


田中の笑顔が不気味である。


「ちょっと待って!タイヤってそんな簡単に裂けるの?田中のクラスで何人くらい裂いたの?」

「とりあえず自分と・・・、いたとしても一人くらいですかね。」

田中を連れて行っていいのか?
裂ければいいネタにはなるが自分の車ではやって欲しくない。


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「店長、今日終わったらどっか行くんですか?」

田中は出勤して間もなく私に言った。

「いや特に行かないけど。」

「そうですか。私、○○倉庫行きたいんですよ。」

もちろんこれは田中が車で載せて行ってくれというアピールであるが、今日の弘前は雪が降ったり晴れたりで路面がツルッツルである。
こんな時に出かける気はないし○○倉庫に行く用もない。

「あっ、そう。気をつけてね。」

「じゃあ、自転車で行きます。」

そうだよ、田中。君にはどこへでも行けるチャリがあるじゃないか。

それでも車の方が楽なので数回のアピールがその後も続いたが、私は全く行く気にならずに閉店時間になった。

「田中くん、道路凍ってるから気をつけてな。」

「やっぱり、面倒になったんで止めました。」

えっ!?少し雪が降って寒いからといってやめるなんて田中らしくない。
真冬でもチャリで通勤、通学してる田中は郵便局員より乗ってるハズだ。

田中=ママチャリ。
年中どこへでもママチャリで出かける田中に戻して行きたいと思う。



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