冷静な田中（仮名）

昨日、田中とボードに行った時の話である。

滑り出す前にトイレに行った田中くんはこんな話をしてくれた。

「間違って女子トイレに入っちゃったんですよ。なんか入ったら小をする所がなくて『こんなだったかなあ』って思ってたら、女の人とすれ違ったんで『もしかして、ここ女子トイレですか？』って聞いて気が付いたんですよ。」

いい根性をしているというか冷静というかニブいというか、間違った時点で気が付くようなものだが、更に出てきた女性に聞くとは......。
さすがにその時は何も言えなかったのだが、少しだけ田中を尊敬してしまった。

予定変更

田中は今日と明日、『友達と遊ぶため』休みを取った。

という事で1月いっぱいで最後という予定が2月4日まで延期となった。
最後の最後まで田中らしい。

ちなみに送別会とかの予定は今のところ全くない。
田中自身は『そういうのイヤなんですよ。自分はアバヨと言ってカッコよく去って行きたいんですよ。』と言っている。

でっ、このブログを読んでいて田中と付き合いがある方たちにお願いである。

なんだかんだ言っても田中の送別会をやろうと思うので、終わった時点では『元気でね！』とか『頑張って！！』と言った言葉はかけないで欲しい。

バイトが終わった田中は『よく頑張ったな』とか『これで終わりか』などと一人で酔いしれているハズである。
同時に最後があっさり終わって『ちょっとさみしいな』と思っているところでやりたい。

田中がいなくなってから最終回スペシャルを1週間くらい書く予定なので、2月10日か17日を考えている。あまり後からになるとバイトをしていた事さえ忘れていそうで恐い（笑）

とは言っても田中の予期せぬ行動で日程がずれる可能性も高いので、その時にはイジメてやって欲しい。
いつもの人たちには私からメールが届くと思いますのでよろしくお願いします。

忙しい田中（仮名）

田中は眠そうな顔をしてやってきた。

「勉強が忙しくて。」

最近はゲームも全くやっていないそうである。
今日は仕事が終わってからナイターでボードに約束をしているので、勉強はその後になるのだろう。
私たちが行くスキー場は小さいのだが午後10時まで営業している事もあって週に1回や2回は行っている。最大の魅力はシーズン券が5000円で買える事だ。

田中にもシーズン券を勧めたのだが『そんなに行ってるヒマないですよ。』と言われた。
おもちゃには平気でお金をかけるのだがシーズン券に5000円出すのはイヤだという理由もあった。

そして今ボードから帰った。
忙しいはずの田中は結局シーズン券を買ってしまい、お金は就職してからの返済という事で私が貸した。
まあ予定が変わるのはいつもの事である。

田中（仮名）の体育

今日は平和な一日で特に田中が何かやらかしたという事もない。

学校での話を聞いた。

「今日は体育があったんですよ。」

「何やったの？」

「4対1鬼ごっこです。」

体育の授業かどうかは別として4人が田中一人を追い回すそうだ。
『10分間逃げ切ったら何かあげるよ。』と言われた田中は必死に逃げ回ったらしい。

「最後の1分で更に鬼が4人増えて、あと何十秒かって所まで逃げてたんですけど、最後には両手、両足を持ち上げられて確保されてしまいました。」

それって鬼ごっこなの？

今日の田中（仮名）ショート

久しぶりにショートネタで。

先日のケンチャンからのお土産は、滞在時間の関係でシルバーではなく『東京ばな奈の黒ベエ』というお菓子だった。



田中はたいそう気に入ってバクバク食っていた。
しばらくすると何かに気づいたらしく悩みはじめた。

「田中くん、どうしたの？」

「あっ、はい。どうして東京のお土産がばな奈とひよこなんですかね？」

私が答えを知っているわけでもないのだが、田中は毎日のように『そういえば、東京のお土産が・・・』と聞いてくる。
たぶん聞いた事自体も忘れているのだろう。
ケンチャン責任を持って答えてやってくれ。

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スノーボードにみんなで行こうと企画している。
新聞や学校の関係もあるので田中にも前もって伝えておいた。

「みんなでスノーボード行くから。」

「どこにですか？」

「安比になりそうだよ。」

「何しに？」

もういい！田中の意見は聞かない。強制参加。

田中（仮名）のリュック

田中目当てのお客さんが来ていた。
私がそれを伝えると『ちょっとそっちに置いてもらっていいですか？』とリュックを手渡してきた。

何だ？これは？異常に重い。




中を見ると教科書がいっぱい詰まっていた。
確実に10キロ以上はある。

田中も勉強してるんだなあと一瞬感心したが、すぐにおかしい事に気がついた。
店に出勤する前に自宅に寄ってくるんだから、家に置いてくればいいのではないだろうか？
その辺を田中に聞いてみた。

「いや、そうなんですけど家で教科書を出すと忘れるんですよ。」

田中の学校では学校に教科書を置いてくるのはダメらしい。

リュックごと置いてくればいいような気もするのだが、万が一お店に新商品が入荷していた場合に持って帰れないからリュックは必需品だそうだ。

結局、田中は10キロ以上の教科書を、毎日あっちこっちに持っていってる。

太く短く生きる田中（仮名）

何かの話をしていて『太く短く生きれりゃいいんだよ』と、私が言った事に対して田中が言った。

「自分は細くても長く生きたいです。」

「えっ！？田中くんは思いっきり太い生き方してんじゃん！」

「自分はそんな事ないですよ。細く生きてますよ。」


この日の会話はここで終わったのだが、今日になってまたその話題になった。

「店長、やっぱり自分は太い生き方してるみたいです。」

「うん？どうして？」

「いや、ハッシー（田中の同級生）と会話していて、『Azone(いつものダーツ、ビリヤード場)ではあんまり会話しないね』ってなったんですよ。」

「うん、それで？」

「ハッシーが言うには『田中はいっつも大物といるんで声をかけにくい』って言うんですよ。」

田中は更に話しを続けた。

「考えてみれば、Jさんとか店長とかケンさんとかOさんとかMさんとかコバちゃんさんとかと、いつも話してますからねえ。」

そう言いながらも、田中は『太く生きてる』という事に満足感を覚えているようであった。
だが、それは太い生き方とかではなくて、からかわれているだけじゃないかと思う。

田中（仮名）にモーニングコールさせたケンチャンへ

田中は朝一番の飛行機で東京に行くケンチャンに、モーニングコールを頼まれたため5時55分に起きたそうである。
昨夜、私はケンチャンと会った時にその話を聞いた。

早朝に1度起きてから11時の開店だと2度寝の可能性が高い。
開店時間にギリギリ間に合うかどうかという用事だったのだが、一応メールで連絡しておいた。

『明日、出勤前に用事があるため少し遅れます。絶対に遅刻しないように！』

今日になって用事を済まして店に向かうと私より先に田中が出勤していた。
何とか気合いで出勤したようだ。

しかし田中のいつものパターンだと

「今日は4時頃で早退していいですか？」

「何で？」

「今日、ケンさんにモーニングコール頼まれて眠いんですよ。」

「ダメ！！」

駐車場を歩いていながらもこんな会話が頭に思い浮かぶ。

「おはようございます....。」

お店に入ると今日の田中は顔色がメチャクチャ悪かった。

田中は途中で帰るなどとは言わずにマジメに働いた。
それどころか私が『帰っていいよ』と言ったのにもかかわらず最後まで働いていった。

今日の田中は偉かった。
きっとケンチャンの東京みやげはシルバーアクセサリーに違いない。

田中（仮名）の価値観

今日は仕事の後、田中はみんなの誘いを断ってまっすぐに家に帰った。

理由は４日前と３日前にダーツでお金を使いすぎたためである。
昨日も店が終わるときに全くお金を持っていないと言っていた。

そんな田中は8033円分のオモチャを買って帰った。
人によって価値観が違うのは当り前の事で、趣味にお金をかけるのは悪い事だとは思わない。

だが、

「今日、昼飯どうすんの？また100円マックにする？」

　　「自分、お金無いんでいいです。」　　

この会話は間違っている気がする。


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（PC＆携帯）

ゼッキョウの田中（仮名）

昨夜、田中はダーツをやっていた。
一緒にやっていた人の話によると、ゲームに負けていた田中は言ったそうだ。

「自分はゼッキョウに強いですからね。」

田中は逆境と言うつもりだったらしい。