田中（仮名）の理想

田中の誕生会での話である。

三楽さんでの食事中に田中の二十歳の抱負を聞いていた。

田中「えー、急にそんな事を言われましても思い付かないです。」


「じゃあ、田中くん、彼女作ろうよ！」


確かに田中も二十歳の男であるから彼女がいてもおかしくない。
ここから質問攻めの時間が続いた。


「じゃあ、二十歳の田中さんはデートでどこに行くの？」


以前、デートコースを聞いた時にはイトーヨーカドーとダイエーだった。


田中「バーに行きます！」


さすが大人の田中さん。酒は飲めないのにバーときましたか（笑）
前に連れて行ったマリアチさんに連れて行くそうだ。


「バーでデートって事は夜からなの？いきなりバーに行くの？」


田中「あー、そうですね。じゃあ海行きます！」


「どこの海行くの？」


田中「自分、海っていったら鯵ヶ沢と夏泊しか知らないですよ。」


「車の中でいつも聞いてる音楽かけるの？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
田中が普段聞いてる音楽はあまりにもマニアックで誰も知らない。
ジャンルでいうと『ヘヴィーメタル』である。

日本人で聞いてるのは私が知ってる限りでは『アニメタル』だけだ。　　　


「田中が聞いてる音楽をかけてもいい人を彼女にすればいいんじゃない？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ここから話は田中のタイプの女性へと変わっていく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「田中くん、どういう人がタイプなの？」

「ゴスロリ好きなんだよな。」


田中「自分、話するのが苦手なんでガンガンしゃべってくれる人がいいですね。」


車の中で沈黙のままヘビメタがかかっているのは確かに嫌だ。
田中は話を続けた。


「自分の理想としては柳沢慎吾を女にしたような人がいいです。」


柳沢慎吾を女に！？実に田中らしい表現である。


田中の理想は柳沢慎吾を女にしたようなマシンガントークがさえる人で、出来れば格好はゴスロリでヘビメタを聞く人だそうだ。


ここを読んでいるみなさま。誰かいたら紹介してやってください。